6.5    アナログ操作のアクション アシスト

アナログ操作を補助する機能をプレイヤーに提供します。

視聴時間: 4 分
ゲームプレイ: PEGI 3 - 18
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6.5    アナログ操作のアクション アシスト

アナログ操作を補助する機能をプレイヤーに提供します。

アナログ入力で操作するアクションについては、それらのアクションをある程度上手く制御できるようにプレイヤーを補助する機能の導入を検討しましょう。

アクションを上手く実行するためにアナログ入力を機敏に操作するのが難しく感じるプレイヤーもいるため、このようなアクションの実行を補助する機能があればプレイヤーにとって便利です。

アナログ操作を補助する方法は数多くあります。ゲームの種類と含まれるアクションによって、さまざまな機能が考えられます。

例えば、ゲームのある箇所での操作がカーソル方式のものであればオブジェクトを選択するためにカーソルを動かせるエリアの範囲を広くする機能の導入を検討しましょう。カーソルのサイズを大きくすることでも、同様の効果が得られます。

インターフェースやメニュー内の要素のサイズを調節する機能を提供することで、アナログ入力を使用する際に求められる機敏さの基準を下げることができます。タッチスクリーン用のインターフェースも、これに含まれます。

例えば、iOS版の『Brawlhalla』では、スクリーン上の入力の多くはサイズや位置を調整できるため、各プレイヤーの持つ運動能力や操作能力の範囲に適した設定を構成することができます。

操作に困難が生じる箇所としてもう1つ典型的なものは、一定の方向や特定の道に沿って進む操作です。例えば、レーストラックで車をステアリングする操作には高いレベルの精確さが求められる場合があります。

精確さのレベルの要件を調節するための方法の1つは、ステアリングを補助する機能をプレイヤーに与えることです。このような補助機能の仕組みはゲームによって異なりますが、プレイヤーが進もうとしている方向を検知して最適なルートに合わせるために、ステアリングの程度を調整するシステムが一般的です。

また、ゲーム内の他のアクションにも同じコンセプトを適用することができます。例えば、アクセルやブレーキの補助が挙げられます。

『Forza Motorsport 7』で「ブレーキング」のアシストをオンにすると、プレイヤーがカーブに近づくのをゲームが検知し、現状のスピードとプレイヤー自身がかけているブレーキの量に相対して、上手くカーブを曲がるために適切な量のブレーキがかけられます。

視点操作が採用されているゲームの場合は特に、アナログ入力がその手段となっており、これを難しいと感じるプレイヤーは少なくありません。視点操作を容易にする方法として提供できる機能は数多くあります。

例えば、三人称式ゲームでは、適切だと考えられる場合、キャラクターと視点(カメラ)の距離を調節することができます。これにより、プレイヤーにとって視点操作はかなり容易になります。

視点の選択肢を複数用意することも検討しましょう。三人称視点でのプレイが中心のゲームであれば、一人称視点でゲームをプレイする機能を搭載するかどうかを検討します。その逆もまた同じです。各プレイヤーに適したゲームの視点は異なります。

『Battlefront II』には、カメラの位置とプレイヤーの視点をゲーム中盤で変更することを可能にする特別なアクションが搭載されています。

一人称視点でプレイする場合、視点操作を容易にするためにカメラの中心に十字照準の表示が必要なプレイヤーもいます。

視点操作を容易にするための一般的な方法の1つに、エイムアシスト機能があります。これらの機能はゲームごとに異なりますが、ステアリング補助と同様にプレイヤーがエイムしようとしている位置を検知し、カメラの視点を調整するアシスト機能が一般的です。

例えば、シューターゲームの多くはエイムアシストを搭載しており、周囲の環境ではなくターゲットをエイムする操作をこの機能は容易にします。プレイヤーの視点の照準近くの特定の範囲にターゲットがいる場合、エイムアシストが起動してカメラの動作速度を低くしたり、場合によってはターゲットに近づけたりします。

『Call of Duty Modern Warfare』でエイムアシストを有効にすると、十字照準が敵の位置から特定の距離にまで近づくとカメラの速度が遅くなり、感度も低くなります。

エイムアシストが起動する流れやそのタイミングをプレイヤー自身で調節する機能も検討しましょう。ターゲットにカメラがどこまで近づけるか、アシストが起動した際にカメラ動作がどれくらい遅くなるか、このような設定をプレイヤー自身に決めてもらいます。

『Call of Duty』の「精密」と「フォーカス」の機能では、エイムアシストの起動するタイミングを設定できます。

エイムを補助するロックオン機能が用意されたゲームもあります。この機能は、ターゲットに向けて視点を動かす操作を補助します。多くの場合、この機能はエイム開始時に起動して、範囲内で最も近くに位置する敵の方に視点を動かします。

『Red Dead Redemption 2』のターゲットロックオン機能では、ロックオン機能が作動する前に視点の方向とターゲットの位置の距離関係を調整することができます。

『The Last of Us Part II』にはロックオンエイム機能があり、エイム時に十字照準をターゲットの位置に動かし、さらに動きに合わせてターゲットを追跡します。また、ターゲットのどの部分をエイムするかを右スティックで調整することもできます。

エイムアシスト機能は必ずしもシューターゲームのみに適用されるわけではありません。アナログ操作によるアクションで特定のオブジェクトや特定の方向にエイムする必要のあるものなら、どんなゲームにでも適用可能です。

例えば、『FIFA』で「パス」のアシストをオンにすると、パスのパワーと方向の両方が補助されるため、レシーバーの居る位置にパスをしやすくなります。

『Pyre』でエイムアシストをオンにすると、プレイヤーのエイム先から最も近い場所にいるターゲットに、ボールを投げる先がロックオンされます。

ゲームプレイに影響を及ぼす各種設定については、各設定の使用や調節が、特にマルチプレイ環境においてゲームのバランスにどのような影響を及ぼすのかを考慮する必要があります。

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