2.8    入力の合計を減らす

ゲームプレイに必要となる入力の数を減らすことでプレイヤーをサポートします。

視聴時間: 4 分
ゲームプレイ: PEGI 3 - 18
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2.8    入力の合計を減らす

ゲームプレイに必要となる入力の数を減らすことでプレイヤーをサポートします。

プレイヤー自身が好み、より使いやすいと感じる入力方法を割り当ての変更は可能にします。さらに、ゲームプレイに必要となる入力の合計数を減らすこともプレイヤーのメリットになります。

コントロール設定の割り当ての変更機能を提供することで、使用する入力の数を減らすことができます。プレイヤーによっては、マイナーなアクションを実行するために入力の割り当ての変更をゲーム中盤で行うこともあります。ただし、これは理想的ではありません。

この方法よりも強く推奨されるのが、コンテクストに基づく割り当ての変更です。同時に使えないアクションの組み合わせ、つまり同時実行の不可能なアクションである場合に、複数のアクションに対し同じ入力方法を使えるようにします。

『Sea of Thieves』では、ボートを漕ぐときに同時に「ジャンプ」や「リロード」は実行できないため、左と右のオールの動作を「A」と「X」に割り当てを変更できます。これで、トリガーを使う必要がなくなります。

一般的には、コンテクストが多いほどにコントロールの合計数を減らせる可能性は高くなります。

プレイヤーにより実行可能なアクションの種類が変わると、その状況はすべてコンテクストの変化と見なされます。複数のコンテクスト間の違いが単一のアクションであってもこれは当てはまります。ドアなどのオブジェクトを見る、オブジェクトに近づく、またはキャラクターが宙に浮いている、なども、すべて異なるコンテクストと見なされます。

複数のアクションを同時に実行してもゲームのコアに影響が生じないのであれば、複数のアクションに対して同じ入力方法の割り当ての変更を可能にしましょう。ゲームのコアにもし影響が生じるようであれば、プレイヤー自身に妥協点を見出してもらいましょう。

『Battlefield V』ではこれが可能です。前進と飛び越える動作の両方を左スティックの「上」にマッピングして左スティックを押し上げることで両方のアクションを同時に実行できるようにします。つまり、「飛び越える」動作に別のボタンを使う必要がなくなります。

この設定をプレイヤー自身に委ねるのも良いですが、必要な入力の合計数を減らす選択肢やデフォルト設定は様々なゲームプレイの方法を提案するのに役立ちます。

『大乱闘スマッシュブラザーズ』では、左スティックを「上」に動かしジャンプするオプションがあるため、ジャンプの動作にボタンが必要なくなります。

『NHL』では『NHL ’94』で採用された、入力の合計数を減らしたスキームが提供されています。

通常はプレイするのに2本のスティックが必要なゲームを、1本のスティックのみでプレイ可能にするオプションも提供される場合もあります。多くの場合、1本は動作のコントロールに、もう1本はカメラや照準に使われます。

『Shadow of the Tomb Raider』には単一スティックモードがあり、これは、照準を合わせる動作を異なるコンテクストとみなすことで実現したものです。照準を合わせると同時に、アナログスティックの機能が動作の制御からカメラコントロールへ変化するため、2本目のスティックが必要なくなるというシステムです。

単一スティックによる照準は『GEARS 5』でも可能です。単一スティックモードを個別の選択肢とし、照準を定めていないときも単一スティックで動作とカメラをコントロールできる拡張機能が使えます。

プレイヤーが使うコントロールについて検討する際は、少数の入力でプレイする方法をいかにゲームに統合するかを考慮しましょう。入力設定の変更だけでなく、ゲームプレイを変更することも選択肢に加えることで、入力の合計数を減らし、プレイヤーをサポートできます。

このモジュールは「アクションの割り当て」の一部ですこのトピックに含まれる他のモジュールは SpecialEffect DevKit のサイトでご覧いただけます URL:specialeffectdevkit.info

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